このデモ映像では、6つのオペレーティングシステム(OS)が、組込み用Arm Cortex-R52 MCUハードウェアボード上で動作するPEGASUSハイパーバイザーソフトウェア上で同時に実行される様子をご覧いただけます。各OSごとの基本的なハードウェアリソースの割り当てや仮想マシン(VM)の構成は、PEGASUSによって動的かつ容易に行うことができます。各VMの起動・停止操作や、各VMに割り当てられている仮想プロセッサの数が画面上に表示されます。また、各OS上で実行されるアプリケーションは「Game of Life」アルゴリズムをベースに構成されています。デモの解説は、映像下部に字幕として表示されます。
多くのコネクテッドカーはすでに150個以上のSoC半導体を搭載しており、電気自動車ではその数がさらに数倍に達しています。そしてSDV(Software Defined Vehicle)時代には、この数は指数関数的に増加していくと予想されます。その結果、以下のような問題が発生する可能性がありますが、PEGASUSはこれらの課題に対する有効な解決策を提供します。
生産コストの増加
生産コストが削減されます。
メンテナンス、アフターサービスおよびアップグレードの難易度の上昇
メンテナンス、アフターサービスおよびアップグレードの難易度を下げます。
開発段階で複雑化するシステム統合プロセス
開発段階においてシステム統合手順が簡素化されます。
半導体使用の多品種・少量化により部品調達の問題に弱い
単一のSoC上で異なるOSを同時に動作させることができるため、少品種のSoCを大量に使用することが可能となり、SoCの調達が比較的スムーズになります。
車両電装システムの複雑性の増加
車両電装システムの複雑性が低減されます。
ソリューション対応環境
Processor
CPU, MCU 対応
開発言語
RUST, C, C++
対応
NXP, NVIDIA, Renesas, Samsung, Qualcomm, Infineon, STMicro
ゲストOS
Linux, Android, FreeRTOS, Zephyr, AUTOSAR Classic/ Adaptative, etc
VM向け共有デバイスドライバ
Pass-through driver, VirtIO front-end/ back-end driver
主な特長
独自のコアIP技術
2003年に始まった「Xenオープンソースソフトウェアプロジェクト」から出発し、2007年には「Secure Xen ARM」へと進化した当社の技術力は、ARMハイパーバイザー分野において最も長い歴史を持ち、現在に至るまで市場をリードし続けています。
高い互換性
当社のPEGASUSは、市場において最高水準の性能と互換性を備えており、SDV時代における多様なサービスのための
最適なプラットフォームとなるでしょう。ハイパーバイザーの使用にあたって、OSやアプリケーションを修正する必要はなく、市場に出回っている製品をそのままご利用いただけます。
製造コストの削減
高性能ハイパーバイザーを基盤とし、平均して75%のSoC半導体使用量を削減することで、ハードウェアおよび周辺機器のコストを大幅に削減します。
設計・開発効率の向上
軽量化されたSoC構成により、車両の設計段階からソフトウェア開発に至るまで、全工程における効率を飛躍的に向上させます。
幅広いハードウェアへの対応。
また、自動車市場における主要なSoCハードウェアメーカーと連携し、幅広いボードをサポートすることで、開発期間の大幅な短縮を実現します。